はじめに

Excel 2007では、見出し行にフィルタを設定し、リストから条件に合うデータを抽出して表示できます。

ただし、作業状態やシートの設定によっては、フィルタの機能がグレーアウトして設定できなくなる場合や、フィルタをかけても正しい条件が設定できない場合があります。 ここで案内する対処方法を行い、問題が解決するかを確認してください。

対処方法

Excel 2007でフィルタを設定できない場合は、以下の対処方法を行ってください。

1. フィルタの設定条件を確認する

フィルタをかけるには、項目が横並びになっており、それを「見出し行」として「入力データ」と区別でき、入力データのリスト内には、空白の行や例がないなどの条件のもとで、自動的に判断してフィルタをかけます。
そのため、上記のような条件が判断できない場合は、正しくフィルタがかからないことがあります。

リストとリストの間に空白行がある場合（一例）
空白行や列が途中にあると、範囲選択がそこで止まってしまい、以下は同じリストと判断されないことがあります。
フィルタを設定する前にリストに空白がある場合は、仮のデータを入力しておく必要があります。

セル範囲指定について
リスト全体にフィルタを設定するときは、リスト内のセルを1つだけ選択した状態で行ってください。
セル範囲を選択した状態でフィルタを設定すると、選択した範囲内のみにフィルタが設定されることがあります。
また、正しい範囲内のセルを選択していない場合は、以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

2. 作業グループの設定を確認する

複数のシートを選択して作業グループが設定されていると、フィルタの機能がグレーアウトしてクリックできない状態になります。
※ 作業グループが設定されていると、タイトル名の後ろに「作業グループ」と表示され、「並べ替えとフィルタ」機能はグレーアウトします。

以下の操作で作業グループを解除して、フィルタの機能が有効になることを確認してください。

各シートをクリックするか、シートの名前で右クリックし「作業グループ解除」をクリックします。

3. シート保護の設定を確認する

シートの保護が設定されていると、フィルタの機能がグレーアウトしてクリックできない状態になります。

以下の操作でシートの保護を解除して、フィルタの機能が有効になることを確認してください。

「校閲」タブをクリックし、「シート保護の解除」をクリックします。

4. その他

上記の対処を行っても解決しない場合、「SUBTOTAL関数」が影響していたり、入力されたデータが関係していたりすることがあります。
データの入力方法の見直しや、新しいブックにコピーして新規シートで保存することで解決できるか確認します。

また、見出し行にセルの結合を使用していると、フィルタが正しく設定されない場合があります。
このときは、いったんセルの結合を解除して、フィルタを設定した後に、再度セルを結合する必要があります。

対象製品

Excel 2007がインストールされている機種

関連情報

• Excelでフィルターを設定できない場合の対処方法