Windows 8.1でBitLocker機能を使用してドライブを暗号化しようとするとエラーメッセージが表示される場合の対処方法

Windows 8.1でBitLocker機能を使用してドライブを暗号化しようとするとエラーメッセージが表示される場合の対処方法

Q&A番号:016879  更新日:2018/05/21
対象機種 Mate、VersaPro Mate、VersaPro
対象OS Windows 8.1 Pro、他… すべて表示する    折りたたむ
Windows 8.1 Enterprise
Windows 8.1 Pro
Windows 8.1 Enterprise

Q&A番号:016879  更新日:2018/05/21

Windows 8.1で、BitLocker機能を使用してドライブを暗号化しようとするとエラーメッセージが表示される場合の対処方法について教えてください。

Windows 8.1では、ドライブの暗号化機能が2種類用意されています。BitLocker利用時にエラーが表示される場合は、使用する暗号化機能によって、必要な設定や操作手順を確認してください。

Windows 8.1では、ドライブの暗号化機能が2種類用意されています。BitLocker利用時にエラーが表示される場合は、使用する暗号化機能によって、必要な設定や操作手順を確認してください。

はじめに

Windows 8.1でBitLockerを使用しようとすると、下図のようなエラーが表示され、ドライブ暗号化が正常に行えない場合があります。

エラーメッセージ:
「このコンピューターは、起動時のBitLocker回復パスワードの入力をサポートしていません。BitLockerを使用できるようにWindows回復機能を構成する方法については、管理者に問い合わせてください。」
Windows 8.1でBitLockerを使用しようとすると、下図のようなエラーが表示され、ドライブを正常に暗号化できないことがあります

この現象は、OSの仕様によるものです。
Windows 8.1では、ドライブを暗号化する方法として、「BitLocker」機能と「デバイスの暗号化」機能の2つが用意されています。
※ 詳細については、以下「Windows 8.1のドライブ暗号化機能について」内を参照してください。

「デバイスの暗号化」は、初回セットアップ後、自動で設定されますが、何らかの理由で設定が完了していないことがあります。
※ 「デバイスの暗号化」の設定に問題が生じた場合、Cドライブに下図のような「!」アイコンが表示されます。
何らかの理由で「デバイスの暗号化」が正常に設定されなかった場合は、該当のドライブに「!」アイコンが表示されるようになっています

「デバイスの暗号化」が完了しない状態でBitLockerを使用しようとすると、エラーが表示され、BitLockerが利用できなくなります。
この場合、BitLockerを使用するには、「デバイスの暗号化」を完了または一時停止させてからBitLockerの設定を行う必要があります。
使用する暗号化機能の種類によって、ここで案内する対処方法を行い、ドライブの暗号化が問題なく行えるか確認してください。

※ ここで案内する対処方法を行うには、ご使用のパソコンがインターネットに接続されている必要があります。
インターネットに接続するには、以下の情報を参照してください。
Q&AWindows 8 / 8.1でインターネットに接続する方法

Windows 8.1のドライブ暗号化機能について

Windows 8.1に搭載されているドライブ暗号化の2つの機能については、以下の表を参照してください。

ドライブ暗号化機能 「BitLocker」 「デバイスの暗号化」
利用可能なOS ・Windows 8.1 EnterpriseとProのみ ・Windows 8.1 / RT 8.1のすべてのエディション
暗号化する場所 ・Windows(OS)のドライブ
・その他ドライブ
・リムーバブルディスク
・Windows(OS)のドライブのみ
※ 主にCドライブ
バックアップファイルの保存先 ・Microsoftアカウントと紐付けられたOneDrive上
・ローカル上
※ オフラインでも使用可能
・Microsoftアカウントと紐付けられたOneDrive上
※ オンラインでのみ使用可能
主な利用場所 ・企業や組織向け ・個人ユーザー向け
必須要件 ・管理者権限を持つユーザーアカウント
・TPM 1.2/2.0搭載(必須ではない)
・管理者権限を持つMicrosoftアカウント
・TPM 1.2/2.0搭載
・InstantGo (Connected Standby)

操作手順

Windows 8.1でBitLocker機能を使用してドライブを暗号化しようとするとエラーメッセージが表示される場合は、以下の対処方法を行ってください。

1. デバイスの暗号化を完了させてBitLockerを設定する

デバイスの暗号化を完了させてBitLockerを設定するには、以下の操作手順を行ってください。

  1. デバイスの暗号化を完了させるには、管理者権限を持ったMicrosoftアカウントでサインインします。

    補足

  2. デバイスの暗号化が完了すると、BitLockerが自動的に有効に設定されます。
    BitLockerが有効に設定されると、エクスプローラーのCドライブに、下図のような鍵アイコンが表示されます。
    BitLockerが有効に設定された場合は、エクスプローラーのCドライブに下図のような鍵アイコンが表示されます

    補足

    デバイスの暗号化が完了すると、PC設定の「デバイスの暗号化」欄に「デバイスの暗号化が有効になっています。…」と表示されます。
    デバイスの暗号化が完了すると、PC設定の「デバイスの暗号化」欄に「デバイスの暗号化が有効になっています。…」と表示されます

    ※ 「デバイスの暗号化」欄を表示するには、「2. デバイスの暗号化を停止してBitLockerを利用する」の手順2〜5を行ってください。

以上で操作完了です。

2. デバイスの暗号化を一時停止してBitLockerを設定する

デバイスの暗号化を一時的に停止してBitLockerを設定するには、以下の操作手順を行ってください。

  1. 管理者権限を持ったローカルアカウントでサインインします。

    補足

  2. 画面右下隅をポイントし、マウスポインターを上方向へ移動させます。
    チャームが表示されたら、「設定」をクリックします。
    画面右下隅をポイントし、マウスポインターを上方向へ移動させて、チャームが表示されたら「設定」をクリックします

  3. 「設定」のオプションが表示されます。
    「PC設定の変更」をクリックします。
    「PC設定の変更」をクリックします

  4. 「PC設定」が表示されます。
    「PCとデバイス」をクリックします。
    「PCとデバイス」をクリックします

  5. 「PCとデバイス」が表示されます。
    「PC情報」をクリックします。
    PC情報」をクリックします

  6. 「デバイスの暗号化」欄の「オフにする」をクリックします。
    「デバイスの暗号化」欄の「オフにする」をクリックします

  7. 「デバイスの暗号化の無効化」が表示されます。
    「オフにする」をクリックします。
    「オフにする」をクリックします

  8. 「暗号化を解除しています(そのままPCをお使いいただけます)。」と表示されます。
    デバイスの暗号化が解除されるまで、しばらく待ちます。
    デバイスの暗号化が解除されるまで、しばらく待ちます

  9. 「デバイスの暗号化が無効になっています。」と表示されたら、PC設定画面を閉じます。
    「デバイスの暗号化が無効になっています。」と表示されたら、PC設定画面を閉じます

  10. 上記の手順でデバイスの暗号化を停止したら、更新プログラム「KB2919355」を適用し、パソコンを再起動します。
    更新プログラム「KB2919355」を適用するには、以下の情報を参照するか、Windows Updateからインストールします。
    外部サイトMicrosoft社 - Windows RT 8.1、Windows 8.1、およびWindows Server 2012 R2の更新プログラム:2014年4月

  11. パソコンが起動したら、コントロールパネルからBitLockerの設定を行います。
    「Windows」キーを押しながら「X」キーを押し、表示された一覧から「コントロールパネル」をクリックします。
    「Windows」キーを押しながら「X」キーを押し、表示された一覧から「コントロールパネル」をクリックします

  12. 「コントロールパネル」が表示されます。
    「表示方法」が「カテゴリ」になっていることを確認し、「システムとセキュリティ」をクリックします。
    ※ 表示方法がアイコンの場合は「BitLockerドライブ暗号化」をクリックし、手順14へ進みます。
    「表示方法」が「カテゴリ」になっていることを確認し、「システムとセキュリティ」をクリックします

  13. 「システムとセキュリティ」が表示されます。
    「BitLockerドライブ暗号化」をクリックします。
    「BitLockerドライブ暗号化」をクリックします

  14. 「BitLockerドライブ暗号化」が表示されます。
    「オペレーティングシステムドライブ」欄の「BitLockerを有効にする」をクリックします。
    「オペレーティングシステムドライブ」欄の「BitLockerを有効にする」をクリックします

  15. 「回復キーのバックアップ方法を指定してください。」という画面が表示されます。
    以下のいずれかの項目から、利用したい回復キーのバックアップ方法をクリックします。

    • 「Microsoftアカウントに保存する」
      Microsoftアカウントを利用してOneDrive上に回復キーを保存します。

    • 「ファイルに保存する」
      回復キーが記載されたテキストファイルを任意の場所に保存します。

    • 「回復キーを印刷する」
      回復キーを印刷します。

    ここでは例として、「ファイルに保存する」を選択します。
    利用したい回復キーのバックアップ方法をクリックします

  16. 「BitLocker回復キーに名前を付けて保存」画面が表示されます。
    回復キーの保存先をクリックし、「保存」をクリックします。
    ここでは例として、「USBフラッシュメモリー」を選択します。
    回復キーの保存先をクリックし、「保存」をクリックします

    補足

    回復キーの保存先として、暗号化の対象となっているドライブ(ここではCドライブ)を選択すると、「この場所は使用できません。」というメッセージが表示されます。
    「OK」をクリックし、ほかの保存場所を選択してください。
    回復キーの保存先として、暗号化の対象となっているドライブ(ここではCドライブ)を選択すると、「この場所は使用できません。」というメッセージが表示されます

  17. 「回復キーのバックアップ方法を指定してください。」という画面に戻ります。
    「回復キーが保存されました。」と表示されていることを確認し、「次へ」をクリックします。
    「回復キーが保存されました。」と表示されていることを確認し、「次へ」をクリックします

  18. 「ドライブを暗号化する範囲の選択」という画面が表示されます。
    以下の項目から、ドライブを暗号化する範囲を選択し、「次へ」をクリックします。

    • 「使用済みの領域のみ暗号化する」
      データが保存されている領域のみが暗号化されます。使用していない領域や削除されたデータは暗号化されません。

    • 「ドライブ全体を暗号化する」
      ドライブ全体が暗号化されます。空き領域や一度削除されたデータなども暗号化の対象に含まれます。
      ※ これまでにデータの作成や保存が行われているドライブの場合は、ドライブ全体の暗号化をおすすめします。

    ここでは例として、「使用済みの領域のみ暗号化する」を選択します。
    ドライブを暗号化する範囲を選択し、「次へ」をクリックします

  19. 「このドライブを暗号化する準備ができましたか?」という画面が表示されます。
    「BitLockerシステムチェックを実行する」にチェックを入れ、「続行」をクリックします。
    「BitLockerシステムチェックを実行する」にチェックを入れ、「続行」をクリックします

  20. 「コンピューターを再起動する必要があります」という画面が表示されます。
    「今すぐ再起動する」をクリックします。
    「今すぐ再起動する」をクリックします

    補足

    上記のメッセージが表示されない場合は、タスクバーの通知領域に表示される「暗号化はコンピューターの再起動後に開始されます」というメッセージをクリックするか、タスクバーの通知領域で「BitLocker暗号化アイコン」をクリックします。
    上記のメッセージが表示されない場合は、タスクバーの通知領域に表示される「暗号化はコンピューターの再起動後に開始されます」というメッセージをクリックします

  21. パソコンが再起動したら、「Windows」キーを押しながら「D」キーを押してデスクトップを表示します。

  22. 「暗号化しています…」という画面が表示されたら、暗号化が完了するまでしばらく待ちます。
    ※ 暗号化にかかる時間は、CPUやハードディスクの容量などによって異なりますが、1GBにつき約1分間が目安です。
    「暗号化しています…」という画面が表示されたら、暗号化が完了するまでしばらく待ちます

    補足

    上記のメッセージが表示されない場合は、タスクバーの通知領域に表示される「暗号化を実行中です」というメッセージをクリックするか、タスクバーの通知領域で「BitLocker暗号化」をクリックします。
    上記のメッセージが表示されない場合は、タスクバーの通知領域に表示される「暗号化を実行中です」というメッセージをクリックします

  23. 「C:の暗号化が完了しました。」という画面が表示されます。
    「閉じる」をクリックします。
    「閉じる」をクリックします

以上で操作完了です。

タスクバーからエクスプローラーを起動し、Cドライブに鍵のアイコンが表示されていれば、BitLockerが有効に設定されています。
※ BitLockerが有効に設定されると、デバイスの暗号化も自動的にオンになります。
タスクバーからエクスプローラーを起動し、Cドライブに鍵のアイコンが表示されていれば、BitLockerが有効に設定されています

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