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液晶ディスプレイにある微細な斑点について | ||
液晶ディスプレイにある微細な斑点について |
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Q&A番号:000873 更新日:2023/03/22 |
液晶ディスプレイにある微細な斑点について教えてください。 |
この現象は「ドット抜け」という液晶画面の特性であり、故障ではありません。 |
液晶ディスプレイでは、微細な斑点(輝点、黒点)が現れることがあります。
この微細な斑点(輝点、黒点)を「ドット抜け」と言います。
以下の項目を確認してください。
液晶ディスプレイは高精度の技術で製造されていますが、現在の製造技術ではドット抜けが存在してしまいます。
この現象は故障ではありません。
「ドット抜け」とは、画面上の点が指定したとおりに光らない(消えない)状態を言い、「輝点」と「黒点」の2種類があります。
輝点
画面を黒く表示(全部の点を消灯)しようとしても、常に点灯している点です。
黒い画面にすると光る点として現れます。
黒点
画面を白く表示(全部の点を点灯)しようとしても、常に消灯している点です。
白い画面にすると、黒もしくは白以外に光る点として現れます。
※ 2005年9月以降に発表された製品のカタログには、JEITAのガイドラインに従い、ディスプレイの正常なドット抜けの割合として「LCDドット抜けの割合」(例:0.000xx%以下)を表記しています。
JEITA - パソコン用液晶ディスプレイのドット抜けに関する定量的表記ガイドライン
次の計算式で、ドット抜けの割合を計算します。
「ドット抜けの割合=ドット抜けの個数/(解像度×3)」
例えば、解像度が「1280×1024」、ドット抜けの個数が10個の場合、ドット抜けの割合は「0.00025%」となります。
ディスプレイ上で確認できる1つの点は「画素」と呼ばれ、1画素は3つの「副画素」で構成されます。
「ドット抜けの個数」を数える場合、「副画素」をドットと言います。異常のある画素の発色で、ドット抜けの個数を特定できます。
※ カタログでは「1つの画素」=「1ドット」と数えますが、このページでは「1つの副画素」=「1ドット」として説明しています。
カタログと表記方法が異なりますのでご注意ください。
発色 | 点灯パターン | 黒画面時 | 白画面時 |
---|---|---|---|
黒色 | 全て正常 |
R、G、Bともに異常 (3個分) |
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青色 | Bが異常 (1個分) |
R、Gが異常 (2個分) |
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赤色 | Rが異常 (1個分) |
G、Bが異常 (2個分) |
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紫色 | R、Bが異常 (2個分) |
Gが異常 (1個分) |
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緑色 | Gが異常 (1個分) |
R、Bが異常 (2個分) |
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水色 | G、Bが異常 (2個分) |
Rが異常 (1個分) |
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黄色 | R、Gが異常 (2個分) |
Bが異常 (1個分) |
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白色 | R、G、Bともに異常 (3個分) |
全て正常 |
補足
画面上で確認できる1つの点(1画素)につき、1〜3のドット抜けが考えられます。
各ドットが正常なら、点灯パターンはそれぞれ次のようになります。
2005年9月に発表されたVALUESTAR、LaVieを例にして、液晶ディスプレイの解像度(最大解像度)とドット数の関係を確認します。
VALUESTAR L(PC-VL980DD)
ディスプレイ:20型
最大解像度:1680×1050
ドット数:5292000(1680×1050×3)
VALUESTAR SR(PC-VR770DD)
ディスプレイ:19型
最大解像度:1280×1024
ドット数:3932160(1280×1024×3)
LaVie L(PC-LL750DD)
ディスプレイ:15型
最大解像度:1024×768
ドット数:2359296(1024×768×3)
LaVie TW(PC-LW900DD)
ディスプレイ:17型ワイド
最大解像度:1440×900
ドット数:3888000(1440×900×3)
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